hirunireの庭

日記、詩(のようなもの)。

キッチンに立つ

この前、友人宅のキッチンをかりて久しぶりに料理をしたら、なんだか自分の作ったごはんの味以上に自分で作ったという事実が心地良くて、次の日にフライパンと包丁を買いに行った。職務上あまり料理ができない環境に住んでいるけれど、規範の中での自由の縁をいくらでも広げていける、そういう自分の軽さを好きでいられるから毎日がんばれるみたいなところはある。今日は母がひとり暮らしをしていた頃によくつくっていたらしい料理を作った。ピーマンと茄子とウインナーの炒めもの。高校の頃からのお弁当にほぼ毎日入っていたからその料理の味が、わたしはなんだかホッとする。吉本ばななの『キッチン』に包丁の話が出てくるところを、なんとなく最近よく思い返したりもしている。わたしは自分のためのひとりぶんのごはんを作るのが大好きで、そのことが自分を生かしてくれている。だから料理って大切だったなって思う(もちろん、洗い物は別!)。週末くらい好きなものをたべたい。