hirunireの庭

日記、詩(のようなもの)。

春永に

住み慣れた町を離れて、なんとか一週間が経つ。職場の規則が厳しくて、なかなか眠れない日が続いていた。生まれてから初めてのフルタイムの仕事だから、と頑張ろうとする気持ちもあるが、もうわたしは無理はできない身なのだということを毎晩服薬する度に否応なく感じさせられる。大丈夫。きっと、日を追うごとにこの日常に慣れて休日に好きな場所、好きだった空気を吸えるようになるのかもしれないという希薄な望み。わたしの町では初夏に咲く花が、こちらでは誰にも振り返られることもなく咲いていたりもする。咲いているのに振り返っていないのはわたしの方なのかもしれない。