われわれは、たやすく歓び絶望する
翌朝には、絶望するより先ず先に飛び込んでくる朝陽に世界は絶望するより美しいと、どうせ悟るのに訳もなく涙が出るのは、まだわたしがなにも知らないってことなのだろうか?
朝を諦めない人になる、その長い夜に耐えられるだけの鈍さを今では愛おしいと思う。完璧ではない人生を何杯の紅茶で染め上げれば好きになれる?
浅くなる呼吸と乱高下するわたしの気分。
いつか、この今を何度も反芻することになるのだろうか。いつでも今でもお腹いっぱいにして眠りたい。この今を。それは良くないことだと知っているけれど。空腹に耐えられる程の気概がいまはない。だから、眠る、聴く、読む、書く。たぶん、それが生きるってことだから。大丈夫、ちゃんとうつくしいよ。