hirunireの庭

日記、詩(のようなもの)。

長風呂は旅、湯舟は車窓。

働きはじめてから、日曜日はなんにもしない日だということにしている。休みの日だから、晴れているから、と無理に出掛ける必要もないだろう。堂々と休み、シーツを洗濯して、育てているサボテンの写真を撮る。最近は暑い日が続いているから入浴は朝晩にサッとシャワーを浴びて済ませていた。暑いから湯舟なんて、と思っていたがバブのメディキュア(入浴剤)を職場の近くのコンビニで一個売りされているのを発見して試しに、とお風呂を沸かしたのが二時間前。それから今までしっかりと洗い流して、ゆっくり湯舟に浸かった。簡易な脱毛もした。そうかと思えば、髪の毛にはトリートメントを塗りこんだ。入念に。

 

わたしは長風呂はひとつの旅だと思う。防水スピーカーから流れるラジオは時間が経つのを簡単に忘れさせてくれる。たくさん汗をかいて、髪を乾かし、風呂上がりによく冷えた麦茶を飲む迄のひとつの旅を、湯舟に反射する照明に揺られて過ごすのだ。長風呂は意外と体力が要るが、あとは眠るだけだと思ったら幾らでも浸かっていられる。

 

わたしの休み方が正しいとは思っていないが、それでも自分の最適解がこの日曜日なのだ。

 

この眠る前までの一連の旅はきっと、明日をいつもと違う どこかへ連れて行ってくれるのではないだろうか。否、そうに決まってる。

 

長風呂は旅、湯舟は車窓。

 

https://youtu.be/INACMjbliIc