hirunireの庭

日記、詩(のようなもの)。

千日紅

季節は信号じゃないところがおもしろいって思う。いつまでも眺めていたい斜陽の、寒々とした横顔のこと。身体を冷やさないということは温めることではないということ。この世にたらこスパゲッティがあって良かったという雑感。

しばらく会わないと顔も声も忘れてしまうから、わたしの中にリザーブをとってどこかへ行ってしまう人々のことをすこし嫌いになる。多分、嫌いになってしまう自分のことを心底愛せる自信があるからほんとうの意味で他人のことを好きではいられないのだと思う。触れられるのに在るものと、そこに在るのに居ない幽霊が、わたしと関係ないところでぐっすり眠られますように。眠る前には嬉しかった羊しか数えないし、わたしは忠犬じゃない。